5月14日(日)heren企画「痛みを愛へ」 をテーマとしたソロアーティストを集めたイベントが行われた。
会場であるMUSIC BAR BOBへ入ると、様々なジャンル、 男女を織り交ぜたアーティストが集まっていた。
一つの空間でいろいろ楽しめそうだ。
トップバッターは松下恵。
一番目ということもあり、最初は緊張が観て取れた。
しかし、曲を追うごとに緊張が解けてきたのか、 活き活きと松下恵の世界が広がっていった。
包み込まれるような、そんな安定した歌声。
観客も体でリズムを刻み、心地良さそうだった。
女の私から見ても、素直に格好良いと思える。
2番目は蓮。
先程の松下恵のステージと雰囲気は一変。
タイトな黒いワンピースに身を包み、何ともセクシーである。
ここでまさかのマイクの音が出ないというハプニング。
だが、そんなハプニングを物ともせず、力強く歌い切る。
そして、今回が改名して初のライブ、そう「蓮」 になっての初デビューである。
セクシーな格好、大人びた雰囲気とは裏腹に、 歌声やMCは初々しく可愛らしい。 そんなギャップが魅力なのかもしれない。
これからの成長に期待大!
そして彼女持つ音楽の夢を、ぜひ叶えてほしい!
3番目は中島正晴、通称:ナカジである。
ジャケットに身を包み、髪をパリッと固めた姿で登壇。
曲が始まると、そこには彼の世界が広がり、 優しさに包み込まれるような、 そんな心地の良い空間へと誘われるようだった。
MCも、少し怖め(!?)の見た目とは打って変わって、 茶目っ気たっぷりである。
うんうん、これで彼のキャラが引き立っているの。
MCで語った、いじめという経験があったからこそ、 彼の歌声には優しさがこもるのだろう。
だからこそ響くものがある。
届くものがある。
じんわりと心が温かくなる、そんなステージだった。
4人目はMooon⚪︎。
目を惹くような全身真っ白の衣装に身を包み、 そして真っ白なロングヘアー。
独特の雰囲気を醸し出す。
そして、なんと、これが彼女のラストライブだった。
この格好こそが彼女の存在のアピールであり、 夢の形だったのではないだろうか。
なんと、これがラストライブだった。
披露した曲は1曲だけだったが、枠の中で彼女が紡いだ言葉「 音楽を始めたきっかけは様々かもそれないが、 一番の想いや気持ちは繋がっている」、 まさにその通りだと思わされた。
今回が最後となるのは残念だが、アーティスト: moonは終わってはいない。
音楽からは離れるかもしれないが、『感動を与える』 という根底の軸は何ら変わらない。
これからの活動も応援していきたい。
5番目は片山恵未。
慣れているのか、ステージでも堂々としている。
曲も体全体で表現し、 それに呼応するかのように会場もノリノリで盛り上がる。
まさに一体感が生まれ、会場が一つになったように感じた。
聴いていて楽しくなり、自然とリズムを刻むように体が動く。
彼女自身も伸び伸びとしていて、気持ち良いくらいだ。
3曲目で歌った「シェリーで乾杯を」。
1.2曲目の可愛いアップテンポな歌とは打って変わり、 何やら妖艶な雰囲気。
こんな顔も見せるのかと驚きながらも、 どんどんと引き込まれてしまった。
様々な顔を見せるアーティストである。
これからのさらなる成長と活躍に期待!
みんなにHAPPYを届けてほしい!
6番目はぴかる。
バンドをやっているという彼女。
今回はキーボードを使い、 メドレー形式の弾き語りを演奏してくれた。
みんなが一度は聞いたことがあるであろうJ POPやアニメソング等を、歌と指で繋ぐ。
ころころと変化する曲調にいろいろ楽しめる。
一度ならず二度も三度も美味しい。
彼女の澄み切った歌声は聴いていて気持ち良い。
何というか、不思議とスッキリとした気持ちになった。
ぜひともバンドでのぴかるも見て観たい!
ラストを飾るのは、主催者であるheren。
一気に彼の世界へと引き込まれる。
引き込まれるというよりも、 引きずり込まれるといった方が正しいのかもしれない。
訴えるものは何なのか。
その証明を…
会場全体が彼のものとなる。
ここは舞台だ。
とにかくステージからheren自身から歌から空気から、 とにかく全部を使った表現で観ていてドキドキするほどだった。
痛い痛い痛い…!
痛いくらいに彼の想いが突き刺さる。
痛いほどの激しい「愛」だ。
ドン底を見た彼だからこそ、わかるものがある。
痛みを知った彼だからこそ、伝えられるものがある。
彼にしかできないこと。
これはカッコつけなんかじゃない。
本気だ。
熱い熱い熱い…!
火傷しそうなくらいに熱いのに、 触れると何とも優しく温かくなる。
彼が世界であり、現実であり、 ホンモノだと実感させられるものであった。
あぁ、彼の世界に引き摺り込まれて、もう抜け出せそうにない。
まさしく「痛みを愛へ」を体現したライブであった。
これからもこのようなイベントが増えたらいい。
出会いは、さらに縁を結び大きく広がっていく。
どんどん繋げていこう。
広げていこう、ここ名古屋から。
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