5月14日(日)heren企画「痛みを愛へ」MCこぼれ話

ライブ途中、主催者であるherenが主催者たち全員をステージに集めた。

少し恥ずかしそうに登壇する出演者たち。

一体何が始まるのだろうか。

herenが口を開く。

「ここに立っている理由は様々だと思う。何故音楽を始めたのか、音楽に救われた経験をそれぞれ話してほしい。」

観客として音楽を聴くということはよくある話だが、その歌っているバックグラウンドや想いを聴くことなんて滅多にないであろう。

これは興味深い。

演者たちは戸惑うように、各々の経験を語った。

聞いていると心が苦しくなる場面もあった。

誰しもが思い出したくないような過去があるのだろう。

それに、これだけの人数の前で打ち明けるとなるとかなり勇気のいることである。

するとどうだろう。

最初は恐る恐る語っているようだったが、言葉を重ねる毎に活き活きと、堂々とした様子に変化していったのである。

自分の過去と向き合い、想いに気付いた時、全てがリンクし囚われていた魂が解放されたのだ。

そして私たち観客も、かけられていたフィルターが取れたように、歌声がダイレクトに心に伝わってくるのを感じた。

このイベント全体で、成長と進化が起こった。

これはherenの策略か?

何にせよ、これからますます彼の活動に目が離せない。

理由は人それぞれかもしれない。

だが、「感動を与えたい、届けたい」という想いは変わらない。

『感動したくない』『感動なんていらない』と言う人はなかなかいないだろう。

さぁ、その素晴らしき感動を見つけていこう。

広げていこう。

繋げていこう。

そして、それが一つになった時、そこには大きな「愛」が生まれると私は信じている。

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