6月11日(日) heren企画「昼間に見る月夢」ライブレポ

611()heren主催によるライブ、「昼間に見る月夢」がMUSIC BAR BOBにて行われた。

heren主催のライブは開演前にコンセプトが説明される。

聴く側としては非常にわかりやすく、ライブというものに向き合いやすくなるような気がする。

こういうライブは珍しいのではないだろうか。

今回アーティストに提示されたテーマは、

『何故音楽を聴いているか。』

『音楽に救われた体験』

の2つ。

この内、一つでもいいから語ってほしいという主催者heren

さて、いってみよう。

 

 

 

トップバッターは歌い人DAIKI

最初から飛ばしまくりである。

ステージをめいいっぱい使い、歌いあり踊りあり、何とも忙しい。

いやそれが面白い。

全身全霊で歌と向き合う。

彼らしいステージだった。

この表現は彼にしかできないだろう。

これからどうなるのか、更なる成長が楽しみである。

…ん?

と思いきや、いきなり服脱ぎ捨てた…!?

一皮剥けた、いや剥けすぎた“新生 歌い人”である。

こうなればもう全開。

誰も彼も止められない。

めちゃくちゃとも言えるパフォーマンスだが、何だろう癖になる。

とにかく個性が全開なのである。

一気に歌い人ワールドの誕生だ。

 

「何故音楽を聴いているか」

音というものがないと生きていけない。

僕にとって、常に生きているということは音楽と過ごすということ。

「音楽に救われたこと」

音楽の持つ優しさに救われた。

2番目はナカジ。

先程とは打って変わってバラードが中心だ。

昂った気持ちをすっと落ち着かせてくれる優しい歌声。

優しさに溢れた、彼らしい選曲である。

何故この曲を選んだのか、説明があってわかりやすい。

 

「何故音楽を聴いているか」

いじめという経験の中で聴いた、絢香の“I blieve”がまさに自分自身だった。

そんな中で心を支えてくれたのが音楽。

音楽に出会って良かったという気持ちを大切に活動している。

そしてここでセッション!

何でもありの急ステージ!

生の音、これこそライブの醍醐味であろう。

ぜひ次はオリジナル曲も聴いてみたい!

聴いた人の心に響く、優しさに溢れる曲になること間違いなしだろう。

 

 

 

3番目はyuka

今回唯一の弾き語りである。

ギターを弾き鳴らし、まずは自己紹介からスタート。

好きな食べ物はあさりとしいたけ以外!

血液型はA型!

何ともお茶目である。

ただ曲が始まると一変。

格好良さ満載である。

そして観客を取り込んで一緒に歌う。

会場が一体となり、みんなで楽しめるステージだ。

披露した中で、母親にあてて作ったという曲があった。

彼女の想いが痛いほどに伝わってきて、思わず涙腺が緩んだ。

 

「何故音楽を聴いているか」

自分のことを話すのは好きじゃない。

―ぽつりと彼女は語り始めた。-

でも、言わなきゃ伝わらないことが大きいから話します。

もともと音楽が大嫌い。

―これは意外や意外。-

耳を塞ぐくらい。

音楽が雑音に聞こえていた。

でもそんな中、心を動かす熱い音楽との出会いがあった。

ちゃんと聴いたら心の刺さるものが多いことに気付いた。

だからこそ自分も歌を、気持ちを、届けられれば…

今の状況から抜け出さなきゃ。

変わるために、だから音楽を始めた。

そしてなんと、自分改革の路上ライブツアー控えている彼女。

大きくなることは間違いないだろう!

 

 

 

4番目は優咲。

今回が初ライブだという彼女。

難しい曲をも、彼女らしく伸び伸びと歌い上げた。

曲を追うにつれ緊張が解けて来たのか、歌詞に入り込み、歌うことを楽しんでいるように感じられた。

そしてまたまた急な即席セッション!

ライブならではの醍醐味がたまらなく素晴らしい。

 

「何故音楽を聴いているか」

小さい頃思い描いていた夢が実際このような形になるとは自分でも驚いている。

でも、少し怖い。

私は固定観念が強い。

一度考え出したらその考えを変えることができない。

だから、いろんな考え方を取り入れるために音楽を聴いているのだと思う。

どんどんライブにも出て、どんどん成長していってほしい!

どう化けるのか楽しみである。

 

 

 

さて、ここで主催者herenからイベントの趣旨の説明が入った。

 

音楽は思い出や記憶と連動している。

これからの活動の核になる。

原点になる。

きっかけがあって舞台に立つ。

ステージコンセプトは教室だ。

自由に演じて、アットホームでやってほしい。

みんなが楽しんで、温かく見守ってくれる。

こういう場所からホンモノが現れるのだ。

そう、全力で楽しんだもの勝ち。

きっかけは些細なこと。

みんな答えを探しながら生きている。

その中で音楽は寄り添ってくれるもの。

人と人との繋がりが大切だ。

不器用な自分たちが、伝えたい、繋がりたい、その気持ちを音楽という武器を纏い、使って表現していく…

 

 

 

5人目は松下恵。

ボーイッシュで格好良い彼女。

しかし歌声は繊細で、まさに綺麗という言葉が相応しい。

高音も落ち着いて安定している。

しっとりしたバラード選曲で、落ち着いて聴き入ることができた。

ハプニング(!?)を乗り越えステージに立った彼女。

次のライブ予定はないらしいが、楽しみにしていよう!

「何故音楽を聴いているか」

正直思い付かなかった。

音楽を始めたきっかけが浜崎あゆみのM

聴いて鳥肌が立った。

こんな風になりたいと思えた。

歌自体は好きではなかったが、アーティストになりたいと思ったのならいろいろ聴かなくてはいけないと思った。

 

 

 

ラストを飾るのは主催者heren

やはり彼の歌は、言葉は、真っ直ぐに届き、痛いほどに突き刺さる。

ヒリヒリするほどだ。

それは彼が熱く生きているから。

真っ直ぐ、ブレずに生きているから。

魂を込めているからだろう。

真剣だからこそダイレクトに伝わり、その熱が『感動』へと変わる。

何と満ち足りた気分なのだろうか。

途中、詩の朗読を挟んだ。

このような演出が目にも新しく、人を魅了するのだろう。

次はどのような企画をするのだろうか。

何を魅せてくれるのか。

何を与えてくれるのか。

ますます彼の活動から目が離せない。

 

 

 

 

 

確かに思ったもの。

心の中にあるもの。

気持ちそのもの。

言葉が集まって詩になり、詩にメロディーがついて歌となる。

見るだけ夢は叶わない。

だから夢を追うのだ。

笑ってしまうことも悔しいこともたくさんある。

辛くてたまらない時だってあるさ。

でも諦めない。

彼らが進み続ける限り、感動は生まれ続ける。

 

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