[Alexandros]が六本木ヒルズでフリーライブ、グリーンカーペット闊歩 3000人超を魅了した

4人組ロックバンドの[Alexandros](アレキサンドロス)が10日、東京・六本木ヒルズアリーナで、通算6枚目となるオリジナルアルバム『EXIST!』(9日発売)のリリースイベントとなるフリーライブをおこなった。短めのセットで全5曲を披露した彼らは「最後までチャラく一緒に騒ぎましょう」と呼びかけてステージを盛り上げた。

今回のフリーライブ『Launch Party at Roppongi Hills』は9日に発売となった6thアルバム『EXIST!』を記念して企画されたもの。平日の夜にも関わらず、3000人を超えるファンが会場に詰めかけ、バンドメンバーは、レッドカーペットならぬ、今年のバンドのテーマカラーである「ドロスグリーン」のカーペットを歩いて登場。演奏前までスマートフォン撮影が解禁されると、メンバーの入場とともに無数のシャッター音が鳴り響いた。

ステージには、まずドラムス・庄村聡泰が登場。ソロを展開してから、ベース・磯部寛之、ギター・白井眞輝、ボーカル・川上洋平の順番で合流していき、「Burger Queen」を演奏した。1人ずつ登場する度に大きな歓声が上がり、高い人気を伺わせる。テンポが倍になって畳み掛けるなど見せ場を作っていた。

ここからが本番。開幕曲は、マイナーのロックにクラブミュージックの要素が入った楽曲「Girl A」。タイトルが意味深である。ブレイクが効果的に配置されていたのが印象的だった。六本木にバンドの音が響いて、いつもの大人な雰囲気を塗り替えていく。

ボーカルの川上は「ありがとうございました。[Alexandros]と申します。六本木ヒルズみんな元気ですか? ここで演奏するのは気持ちいいね。最後までチャラく一緒に騒ぎましょう」とMC。六本木ヒルズアリーナは既に彼らのためのライブハウスだ。

この日は六本木に合わせたのか、シックな衣装の4人。折角スーツを着たのに、寒さのあまりにコートを着てしまった白井がお茶目だった。

そのまま初披露だという新曲「ムーンソング」へ。ミュージックビデオは公開されていることもあってファンも予習はばっちりな様子だった。クールな感じな導入から、高いメロディに裏声で飛翔するサビ。ラップ調の早口も使って魅せていった。ファンは一生懸命手を振って演奏を後押し。

またバイリンガルの川上らしく「Do you wanna dance?」と英語でMCを決めてから、クリーンな音で踊らせる曲「Feel Like」。綺麗な音像ながらいきなり切り込む歪んだギターがアクセントに。曲中も「Come on! Put your hands up!」と煽っていく。

続くMCで「今日デイリー出たそうです。1位みたいです」と昨日発売されたばかりである、新譜の唐突な売り上げ報告にもファンは歓声でこたえる。

最後に川上が「今日は楽しかったです。会社早引きしてきてくれたり、ありがとうございました。またお会いしましょう。ラストに1曲いいですか?」と語って、7拍子ながらポップな「NEW WALL」で今日の特別ライブを締める。時折挟まれる3拍子や4拍子がスパイスで、さらに紫の照明も幻想的に演奏を引き立てていた。

演奏が終了すると、集まった全員から大きな拍手が。[Alexandros]によってお洒落でチャラい、ロックな空間になった六本木ヒルズは、いつもの大人な雰囲気を取り戻した。[Alexandros]は16日から来年1月まで『[Alexandros]Tour 2016~2017 ~We Come In Peace~』と銘打ったツアーを予定しており、その成功を確信させるステージだった。

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