今や世界屈指の人気アーティストと言っても過言ではないブルーノ・マーズはキャリア初期、憧れのモータウン・レコーズと契約を交したものの、1年も経たず解除された。当時は落ち込んだが、この挫折がいまの自分を創ったと考えているそうだ。
ブルーノはApple Music Beats 1の番組で、こう話した。「暗黒の時代だ。でも、ビューティフルな意味で。あそこで解雇されていなかったら、いま僕はここにいないかもしれない」
「契約解除されたって、みんなに言うのが最悪な瞬間だったね。一文無しで、借金もあった。ある日、“モータウンと契約したんだ”って伝えて、次に“モータウンから解雇された”って伝えた。でも、誰のせいとも思っていないよ」
「シルヴィア・ローン(当時のモータウン・レコーズの社長)は僕にチャンスをくれたけど、まだそのときではなかった。あの経験は必要だった。(いまではカニエ・ウェストの右腕となった)ジェフ(・バスカー)と出会い、パブで一緒にプレイしてくれと彼にお願いし、ギグを開き歌い続けた。僕は、これらのことをやる必要があった。まだ20歳で、そんなことできなかったかもしれない」
ブルーノはモータウンと解約後5年以上経ってやっとデビュー・アルバム『Doo-Wops & Hooligans』(2010年)をリリース。「Just The Way You Are」「Grenade」「The Lazy Song」などが世界中で大ヒットを記録した。
彼はBeats 1のインタビューで、自分個人のことではなく音楽で人々の記憶に残りたいとも話した。「音楽が語ってくれればって思う。僕は音楽がやりたいんだ。いまの時代、そんなのつまらないって思う人達がいるかもしれない。でも、僕はスキャンダルや物議をかもしたことで知られたくはないんだ。音楽を通じ、みんなの人生に喜びをもたらす人間になりたい」
ブルーノは11月18日にサード・アルバム『24K Magic』を発表する。金曜日(14日)、新作からのシングル第2弾がリリースされる予定だ。
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